私は広汎性の発達障害を持っています。文字通り色んな症状が幅広くあります。ADHDに学習障害にと色々な領域にわたっています。粗忽で頭が悪いといえばわかりやすいでしょう。
最低限のことは時間をかければできます。しかしそんな有様では人並に働けません。
こんな人間に対し日本にはどんな補助があるのか。今回はそんなお話です。
まずは精神障害者保健福祉手帳。これの取得が実質的な障害者の証明のためこれがないと始まりません。これの取得には半年位の時間と少なくとも1万円以上のお金が必要になります。また手帳は永続的ではなく2年おきの更新があり、更新のためには1年半以内の再通院をしていることが要件で別に手帳更新用の診断書の発行も必要になります。
では恩恵の有無について入りましょう。
まず税金の控除。普通の控除額は年27万円です。この控除額を年収300万円未満の計算に組み入れると実際の源泉徴収では1万円ほどお得になります。2年間の通院と手帳の再発行でなくなりますね。
次に障害年金。受け取れません。この障害年金、ものすごくハードルが高いのです。私は時間をかければ掃除と買い出しが最低限できます。この掃除と買い出しが目安の1つで、これらがまったくできないレベルでないと知的障害を伴わない発達障害者は障害年金を受け取れないのです。発達障害だけなら余程重度でないとそこまではいかないでしょう。発達障害があっても私みたいに10歳程度の頭があると見なされればはじかれるのではないでしょうか。
あとは一部有志企業による割引くらいです。恩恵が一番大きいのはバスで、国内のほとんどのバスなら手帳を見せれば半額になります。他の企業に関しては日常で受けられる恩恵はまずありませんね。一番望ましいのは電車なのですが精神障害者を対象にしていないところが多いですね。都内ならJRや西武鉄道が対応してくれると行動範囲が広がるのですが一切対応していません。
0 件のコメント:
コメントを投稿