2019年11月11日月曜日

読書感想 遺体 震災、津波の果てに

新潮社の石井光太さんの著書 遺体 震災、津波の果てに を読みました。

著者:石井光太
刊行:2014/03/01

新潮社サイト内紹介ページ
https://www.shinchosha.co.jp/book/132534/

津波の被害が深刻な釜石で歯科医や引退した葬儀屋や消防団員や住職など自らも被災した地元の人達が大勢の遺体の扱いという難問に向き合う姿を描いています。彼らも被災者である以上様々な悩みの種がつきまとい時に投げ出しそうになることもありますが、そこで踏みとどまり残された人々と亡くなった人々両方のために行動し続けていた当時の複雑な心境が被災地の状況の変化と共に記されています。
中心となるのが元葬儀屋の千葉さんです。遺体と遺族の両方に語りかけその尊厳と心を守ろうと身を粉にして働いています。
当時のニュースで少し話題になった通り宮城県では火葬が追いつかないため遺体を土葬するということになりましたが釜石では様々な方々の努力が実り土葬が行われずにすみました。終盤ではそこまでこぎつけた大勢の方々の必死の動向が記されています。
遺体を前に号泣する遺族や損傷のひどい遺体相手に言葉をかけ技術を尽くし行政や伝手をたどって働いてその心と尊厳を守る。すばらしいことです。何もできなかった遠方の小市民としては感謝の念が絶えません。

2019年11月10日日曜日

読書感想 ルポ 不法移民 アメリカ国境を越えた男たち を読んで

ルポ 不法移民 アメリカ国境を越えた男たち
という本を読みました。

著者:田中 研之輔
刊行:2017/11/21

岩波書店サイト
https://www.iwanami.co.jp/book/b325116.html

著者はエスノグラフィーという対象の世界へと入り込みその実情を記録の上に紡ぎ出す手法を学んだ研究者で、この本でもそれを活かしルポの体裁をとりながら不法移民の男性達の姿を描いています。著者が対象に選んだのはよくあるドリーマーや今まさに越境している人々ではなく、カリフォルニアの路上で仕事待ちをしている不法移民の男性達です。彼らが貧困のループの中で適度な距離をとりつつ同じ境遇の仲間と肩を並べるようにして生きていた姿がここにあります。ごくごくまれに得られるのは単発の低賃金の仕事で丸一日何も仕事が得られないのはざら、故郷へは仕送りどころか連絡を入れられず、地元住民からは嫌悪され、実情はホームレスとほぼ変わらない。それでも他にどうしようもないから彼らは日々路上に立ち続けます。
出だしで著者の経歴やエスノグラフィーという学問や彼らを対象に選んだ動機をさらりとまとめ、後はほとんどが彼らがどんな人間であるのかを描いています。終盤に学者らしい小難しいまとめが少しありますがほとんどはルポです。割と読みやすい本で意外な世界を知ることができますが対象に選んだ彼らのような人間がアメリカにそんなにいるのかや不法移民を知る上でどれだけの重要さを占めるかはちょっと疑問です。色んな本を見る限りドリーマーの親はたいてい彼らよりましな境遇にあるようなので。
気になったのは2ページ目の"身体の/で変化を捉え"という部分です。"の/"の部分は誤字でしょうか。

2019年11月9日土曜日

キャンペーン当落結果 神戸ショコラとビスコ

神戸ショコラでマスキングテープが当たるキャンペーンが行われていました。
結果は0/22でした。

グリコのビスコで対象の箱に印字されているコードをサイトで入力するとくじに挑戦できるキャンペーンが行われていました。
https://cp.glico.jp/bisco/dream2019/
20190927の23時過ぎに私がチャレンジした結果は0/28。
全部外れました。

ビスコは安ければ税抜90円、神戸ショコラは税抜100円くらいでしょうか。